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パパ大津留 パパ大津留
昭和20年3月11日
青森県生まれ 59歳

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鉄JIG スイムライダーの八丈島テスト

この『スイムライダー』には確かな手ごたえは持っている。
しかし、発売までは多くにテストを繰り返す事が製品の向上に繋がるわけで、八丈島のような潮流の早いところでの使い方にはまだ不十分なところもあった。

確かに、すでに多くのステンレスジグを八丈島でテストしているので、それほど比重が変わらない鉄JIGだから、さほど問題はないと考えている。

ただ、落ちの早い低重心の『ファンキーロボット』、さらにキャステングをメインに考えた『ハタンポ』、それらとは根本的にコンセプトが違うのだから、細かいテストも要るだろう。 確かに、スピニングでワンピッチジャークではある程度の結果が出せると確信しているが、オールマイティーを追求すると、トルクのある魚に対応する為の、ギア比の低いベイトリール、その幅が狭いジャークでは、柔軟性に乏しいのではないか?、そんな危惧も持った。

しかし、これは個人的な意見で全てに当てはまる訳ではないが、ジグを動かすのは人間であり、様々な状況で食わせるのも技術だ。 そして、それを手助けする、いわゆる動かし易いジグが良いジグともいえる。それは難しい理屈などではなく、多くをテストし、 そのジグの動きをイメージすることが大事なのだ。
まず、八丈島では年末に勢寿丸でテストをした。

しかし、水温が高く青物はディープゾーン(150~200メートル)であるから『スイムライダー』では厳しすぎる。 それでも挑戦をしたが、何しろ潮が早く鉛の300グラムでも底がとり難い状況で、それになまじアピール性の高いジグなので途中でサバの猛攻にあってしまう。 ただ、100メートル台の若干浅いところでは、同行の遠藤さん達が『ファンキーロボット』の300グラムで確りと3キロクラスのカンパチは釣っている。

低重心でボトムが取り易い事もあるが、何よりも潮の抵抗を受けても安定して動かせるジグだからだろう。それにしてもさすがである。 その後、浅場も攻めたが、100メートルよりも浅いところは反応が少なく、結局は島周りを断念して、そこから1時間以上走るパヤオに向かう。 最近はあまり大型は入っていないが、それ以上にこの潮流では潜っている恐れもある。

結局3時間も掛けて走ったが2つのパヤオ共に(西のパヤオと、西沖のパヤオ)潜っていて釣りにならず、 最後の石積み沖のパヤオもシイラだけで終わったのである。
そして年が明けて1月に潤航丸で再挑戦する。 今回は新潟の渡辺さん達だが、彼らはキャステングがメインである。 しかし昨年の暮れあたりから大型のキハダは少なくなっている。 ただ、キハダ狙いのキャステングで、ボートを止めてからの50メートルゾーンをイメージしながらジャークするのも悪くはない。

特にジグを斜めに出してベイトリールでのベベルジャーク(斜め引き)は得意分野だ。しかし、この日は西風が強くポイントの小島周辺は猛烈に波立っている。

舳でキャステングは波が高いのでやり難く、渡辺さん達は大苦戦である。それでなくても魚が薄いところだから走り回って反応を探すが、シケなので波を被り、彼らはずぶ濡れ状態頑張っていた。

そして、鳥も見えなくなってきたので全員でジギングに切り替える。 そこで彼らはカンパチ狙いでボトムからのジャーク。 私は『スイムライダー』変らず50メートルをベベルジャーク。 そして、あんのじょう水深180メートルの50メートル台で私のロッドがいきなり弧を描いた。

しかし、ラインを10メートルぐらい出して止まってしまう。 これは超大型ではないが、それでもキハダマグロだろう。 横走りするので渡辺さん達に竿を上げてもらい胴の間まで行ってやり取りする。

5分ぐらいで上ってきたのが10キロは軽く超えるキハダマグロであった。 これで少しだが確信は持てた。このジグはベイトリールであれば斜めで大きく引いた方が良いと云うことだろう。 高々このサイズの1尾で、如何にもと述べる訳ではないが、それでもこのべべルジャークに関しては多くの経験もあり、それだけやり込んでいる。

その中で6フィートのロッドで大きいジャークであるから、このメタルジグは横の潮に取られて撓んでいる事を理解しなければならない。 しかし、この状態で食ってきたと言う事は相当泳ぐジグで、それは感度の良いジグと云うことになる。

潮の早いところでは初速のあるショートピッチでジグは踊るが、潮に取られる分だけ魚にはアピールが弱い。 むしろアクションに派手さはなくても、大きく動かしてジグの平面を見せた方が、魚には効果があると云うことだ。

今回は渡辺さんたちが苦戦する中での1尾である。 検量では13キロと超大型ではないが、この厳しい条件では良かったかもしれない。

この『スイムライダー』は確かにスピニングタックルの方が扱いやすいかもしれない。
しかし、ロッドワーク次第では、充分にベイトタックルでも大きな効果があると云うことだ。

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