八丈島のジギングといえば高水温時のディープだろう。それは、何しろ小型の青物はリリースが基本の島で(勿論、初めてのアングラーが小型を釣ってくる事は、それは感動もあり喜ばしいので、お土産で持ち帰るのは結構だ)、リリースやフックアウトしたカンパチは、それは生きながらえるのだから、たくさんの子孫を残すだろう。
それは、魚が減ると云ったことは他のフィールドよりも少ないのだが、その魚の入った群は恐ろしくスレる。これは、ゲーム性が高く楽しいと云う考え方もあるが、夏季の水色が良い時期は何しろ難しい釣りで、それは全く口を使ってくれない、そんな状況なのだ。
そこで、透明度の高い状態であれば(特に水温の高い時は水が澄む)ディープゾーンの方が、それは海中が闇夜状態なので魚がだまされ易いわけで、そのために高水温では150~250メートル台を攻める。
しかし潮の早い島で、一般的に使われるジグでは、それはそのゾーン届くことさえ至難の業になる。それだけに、300グラム以上のメタルジグが必要になるのだ。
しかし、今年の夏季は水温が低く、中々ディープに入った大型カンパチに挑むチャンスがなかった。それが11月に入って黒潮が島に近くなり、水温が26℃台まで上昇すると、100~130メートルあたりに大型が釣れだした。私も川崎の三好さん達とジギングに出かけ、潮が早いなかで180グラムのスイムライダーを使い、それは苦労しながら15キロのカンパチを釣ることが出来た。
しかし、ネーチャーボーイズではファンキーロボットの大型のジグはあるが、このゾーンでもスイムライダーのように大きくスライドするジグが要る。その後でクラブメンバーの景山君がライブベイトで25キロのカンパチを釣っている事もあって、スイムライダーの350グラムが直ぐにでも欲しかった。
そして、先日になってようやく350グラムのプロトタイプが出来上り、私の手元に届いたので、早速テストに出かける事にする。ボートはディープゾーンが得意な亜由丸である。この船長は一昨年のJ-1グランプリでは、26.5キロのカンパチを釣っていて、生真面目だが丁寧に流す船長だ。
ところが、11月21日に島の高橋君達と出船したときは、冷水塊が寄ってきて26℃あった水温が一気に5℃も下がってしまう。それは全く魚が口を使わず、5人のアングラーの中でカンパチは私の釣った3.5キロだけである。しかし水深80メートルで、このメタルジグ(スイムライダー350グラム)は確り動いているようで、他のアングラーが200グラム程度のメタルジグで全く釣れない中、中型だが唯一釣れたのは、その動きの良さだろう。
ただ、1尾では物足らない。そこで11月25日に再び亜由丸をチャーターし出船する。水温は20度台と低くディープゾーンは望めないが、水温は落ち着いているので80メートル台であれば充分にテストになる。他に他社のメタルジグも合わせてテストを繰り返す事にした。
大型は釣れなかったが、まず八重根港を望むポイントで3キロクラスを350グラムで2尾。他社のジグではアタリがなし。そこから180メートルの深場に入って1.5キロの小型を1尾。そこから中之郷の沖で、その80メートルで2~4.5キロを5尾も釣った。
そこから小岩戸の浅根、その50メートル台で、残念ながら大型のフックアウト。しかし、そこでも中小型が入れ食いになる。他社のメタルジグでも釣れるが、このスイムライダーの350グラムは群を抜いている。そして数でも圧倒した。確かに、重いジグが私のジャークに向いていることもある。しかし、この大きさになれば、まずその動きが重要になる。それを考えると、今回のテストはすこぶる良好だったと云える。
今の状態で、年内のディープジギングを望むのは無理だろう。しかし、大型は出なかったが、このテストでその泳ぎは立証されただろう。発売は来春以降になると思うが、それは楽しみである。
パパ大津留