日本海や山沿いでは雪が舞いはじめ冬の到来を感じさせるこの時期、ブリジギングの始まりを告げる合図でもある。
上越では寒ブリが釣れ始めたとの事でいてもたってもいられず、11月24日上越の八海丸に乗船してきた。
今回は職場の後輩・中原君と乗船。彼はジギングはおろか船釣り初経験、それどころか海での釣りは1週間前にサビキで鯵釣りをしたのが初めてという純粋な初心者。今日は釣りにはならないかなぁ・・・と少し不安な出船だった。
前日からのうねりが少々残っており、空は薄曇だが思っていたよりも寒くない。
最初のポイントは水深50m~56m、周囲には釣り船・漁船が結構集まっている。まずはスイムライダー150gを軽くキャストして広く探ってみる。潮はそこそこ動いているがアタリはない。隣を見ると中原君はリールをスムーズに巻けないようで悪戦苦闘している。彼にはスイムライダー120gをセット。
しばらくすると彼のロッドにアタリが来たようだ。「あれ?なんか、変だなぁ?んんっ?」と言っている間にロッドが海中に絞り込まれラインがでていく。
すぐにロッドの角度とラインのテンション、それにポンピングせずにゴリ巻きをするようアドバイスをする。結構ドラグもでていく所を見ると型は良さそう。初めて体験する青物のヒキに初めは戸惑っていたが、今まさにアドレナリン大放出の様相で釣りを楽しんでいるようである。
そうして上がってきたのは元気の良いワラサだった。私の構える玉網に無事ネットイン。初ジギングの初釣果はワラサ5.2kg、満面の笑みの彼と握手する。
周りでもポツリポツリと3kg~5kgのワラサが揚がっている。集中してしゃくっていると待望のアタリ!だったがフッキングせず・・・。
何度か船を立て直すがパタリとアタリが遠のき、お昼前に場所を大きく移動する事になった。次のポイントは94m~110mとやや深場である。底から30mほどしゃっくては底を取り直す。底を取ってから2しゃくりめに重みを感じたのですぐに合わせを入れる。しかしほとんど引きもせず重みも無いので根魚かな?と思っていたのだが、上がってきたのは程よいサイズ70cmほどのサワラだった。
スイムライダー150gを丸飲みしていた。もうあと2~3cmでリーダーを噛まれてアウトといった状態である。
その後スイムライダーショート175gをゆっくり目でしゃくっていた中原君にヒット!先ほどよりも勢い良くドラグが出て行く。サイズアップが期待できそうだ。
慎重に少しずつラインを巻き取り上げていく。リーダーが入り魚影が見えて来た。
ブリだ!水面で暴れる事も無くすんなりと玉網に入ってくれた。初ジギングで7.2kgのブリを見事釣り上げた。お見事!
その後、私もスイムライダーショート175gで3kgのワラサを1本追加して終了なった。
左隣で釣っていた方もスイムライダーでワラサを3本上げたそうだ。決して魚の活性が高い日では無かったが、それが逆に楽しくもあり難しい釣りであったと思う。この冬の日本海はスイムライダーショートのお世話になる事が多そうである。初心者にも扱い易く釣果も良い結果が出ることが多い鉄ジグであるが、スイムライダーとショート,そして今日は出番のなかったスイムバードと状況により使い分ける事ができれば、まさにジギングの面白さが広がる事は間違いなさそうである。
今回はショート175gによるスローな釣りが効果的だったようであるが、初心者の彼がしっかりとブリを釣り上げてくれたのが何よりも嬉しかった。初ジギングでブリなんて出来すぎの感も否めないが、何よりも本人曰く「ジギングをこれからの趣味にします!」と言うくらい楽しかったようなので仕事の日程調整をして一緒に釣りに出かけた甲斐があったというものだ。今回も忘れることの出来ない楽しい冬のブリジギングであった。
山崎 隆史
長野県在住で新潟、富山方面の日本海に通うアングラー。